このレビューはネタバレを含みます
舞台となる時代がコロコロと変わるドキュメンタリーテイストも混ぜながら、スリリングな緊張感が味わえる。どうなるどうなる?と思って観ていたらラストで判明するのは、まさかの実話ベースの物語。予備知識無しで観たことが功を奏した(笑)女優が光の主人公で、犯人が影の主人公といった感じ。番組の司会者、テレビ局の警備員、バチェラー1番と2番、言葉を選ばすに言うと男が “ 役立たずの馬鹿 ” として描かれていて、そんな男たちに女性が虐げられている時代だからこそ、130人という犠牲者の声が世間から見過ごされてしまったのかもしれない。機転を利かせて助かった女性は本当は泣くほど怖かっただろうに冷静に逃げ出した勇気に感動。こんな事件があったのだと勉強になったし衝撃を受けた。監督兼主演のアナ・ケンドリックがフェミニストと知ると納得の作品。街中でモデルを探しているカメラマンには要注意だなぁ…。