クレール・ドニの新作が中々好評らしいから長編デビュー作を改めて振り返ってみた
こういう黒人と白人の交流的な話だと音楽とか大袈裟な演技でエモーショナルになりがちだけど、この作品は終始抑えめの演出になっていたところに好感が持てた
それでいてほっこりするシーンも、特に過去パートの方で多く見られ、少女が主役ということもあったのだろうけど、ここでもしっかり演出ができているが故の味わいだなと感心した
クレール・ドニはこれといった特徴のあまりない監督ではあるけど、長編デビュー時点でのこの均整の取れた仕上がりには後の敏腕監督の片鱗が垣間見えた