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ブレーキ・ダウンのRyuのレビュー・感想・評価

ブレーキ・ダウン(1997年製作の映画)
3.5
サンディエゴに引っ越すために新車のJeepを走らせていた夫婦。しかし突然車が故障して砂漠のど真ん中で立ち往生してしまう。そこに大型トレーラーが通りかかり、レッカーを呼ぶために妻はそのトレーラーに乗せてもらい、最寄りのダイナーへと向かう。しかしそのまま妻は行方不明になってしまう。

90年代の「激突!」とも評される作品らしいですが、それっぽいのは序盤だけ。この序盤は何が何だか分からない恐怖や不安がゾワゾワさせる良い材料になっていました。しかし中盤で真相は判明し、そこからはアクションやカーチェイスなどがメインのスリラーへとなっていきます。前半はゾワゾワする恐怖、後半は物理的な恐怖を味わえました。でも後半の恐怖は正直そこまでで、どちらかというと胸糞悪さを強く感じました。サスペンスっぽさは一気に消え失せてしまうのは、ちょっとあっけなく感じました。しかも事件の裏とかもなくて、ふっつーの悪党によるふっつーの犯罪。展開もテンプレな感じなので、印象は薄いです。でもハラハラさせてくれるアクションとかはあるので、全く面白くなくなる とかではありません。
原題は「故障」という意味らしいです。こっちもいいですが、邦題も最後に回収してくる感じでけっこう良きでした。
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