昔はよく何とかロードショーでやっていた映画を久々に見た。
アメリカの田舎へ行くと酷い目に遭う、という点で言えば、2000人の狂人や悪魔のいけにえの系譜に属するんだろうか。
内容的には可もなく不可もない90年代アクションで、テーマやメッセージは特になく、言い方を変えれば肩がこらない映画。
ただ田舎で酷い目に遭う映画でお馴染みの展開として、町全体が共謀して犯罪をやっているのだが、その点で本作は異なっている。
町全体が加担していて警察も共犯か？と思わせる演出はあるのだが、その実警察もダイナーの店主や客たちも無関係で、最終的に犯行グループは4人だけと分かる。
スケール感は落ちてしまうが、1人で立ち向かえる数字として現実的だろう。
面白いのは、平気で殺人もやってのける犯行グループのリーダーでも家庭があり、家に帰ればいい父親というところ。
最初は気さくなトラック運転手として登場し、憎らしい犯罪者、家では優しい家庭人という複雑な人物を演じたJTウォルシュはいい演技を見せてくれたが、早くして亡くなっていたとは知らなかった。
