リリアソー

グレムリンのリリアソーのレビュー・感想・評価

グレムリン(1984年製作の映画)
4.0
クリスマスに少年が父親から不思議な小動物をペットに貰うが、増殖して対処出来なくなるお話しです(^^)

(※グレムリンは大好きな映画なので熱弁しようとしたら、途中で力尽きたので中途半端なレビューになります。。)

この不思議なペットは水をかけるだけで増殖してしまう特性があります。しかも決められた時間外にエサを与えてしまうとほ乳類のヌイグルミのような愛らしい姿から爬虫類になるオプション付きです。唯一(?)の弱点は日光だけ。
しかし、このグレムリン達はただのモンスターではなくどこか憎めない可愛らしさがあります。例えるなら怪盗グルー作品に登場するミニオンみたいなキャラです (さすがにミニオンよりは凶悪で見た目もグロいですが)
ミニオンより古い映画ですので、もしかするとミニオンはグレムリンを元ネタにしているのではと 思ったりもします。

皆様は『クリスマスの映画』というと何が思い浮かぶでしょうか。私は断トツで本作「グレムリン」です。
私の同年代の人達は皆一様に「ホームアローン」を挙げ、グレムリンの存在を知らない人すら多くいます。悲しい限りです。

映画とは時代を反映する傾向もありますけども『クリスマスの映画』といえば、アメリカ経済の象徴的なニュアンスもあるのではないかなと思います。映画「ホームアローン」は、一つの家を丸ごとオモチャとして扱うという ある種の子供心なアメリカンドリームでした。そしてホームアローンの続編では、最終的に沢山のオモチャも手に入れましたし 、7人家族(だったと思う)にしては経済的にも豊かな印象でした。
ホームアローンは、豊かさ故に溢れるモノよりも家族の絆を説いたようにも思えます。では本作は何をテーマにしたのでしょうか。私は、おそらくモノ自体がひたすら増え続けることへの警鐘の念が本作にあると考えています。

グレムリンは人間に対して害ある存在であることは間違いないですが、それでも最初は愛玩用として飼われた命であることにも違いません。主人公達が映画館で映画に夢中になるグレムリン達を、いとも容易く全部燃やすという行為をしたことは、少し恐ろしく感じました。

結局は増えすぎたモノは、何処かで減らさなければならないということを暗示しているのだと思います。断捨離しなければ家の中だって どんどん狭くなるものです。必要過多に消費されるこの時代、見てみぬふりをした結果 危機に直面するのは私達です。

エコに!目覚めるのは!!今なのです!!!
(以上! なんだこりゃ。。)

ファンタジー★3 見易さ★3