トランスマスター

ビーキーパーのトランスマスターのレビュー・感想・評価

ビーキーパー(2024年製作の映画)
4.5
♯37(2025年)法律か正義か

ステイサム無双映画

舞台はアメリカの片田舎、ボストン、ラングレー、ワシントンD.C.
主人公は養蜂家のアダム・クレイ
彼は「ビーキーパー」と呼ばれる諜報機関の元工作員。彼の恩人でもある老婦人エロイーズが「ダンフォース・エンタープライズ」という特殊詐欺グループの傘下の組織からフィッシング詐欺に遭って全財産を失い自殺してしまう。
エロイーズの娘でFBI捜査官のヴィローナは、法の裁きを与える為組織の所在を探すがFBIの情報網では特定出来なかった。
それもそのはずなんと「ダンフォース・エンタープライズ」には元CIA長官が天下っていたのだった。
クレイは元同僚の助けを借り詐欺組織への復讐へ動き出す。

◆良い点/注目ポイント
・20世紀FOXの海外ドラマのように連邦政府のインテリジェンス機関や法執行機関がマウントを取りあうところが最高です。
市警察→ATF→FBI→州兵→退役軍人(特殊部隊)民間セキュリティ会社→シークレットサービス→CIA。
・FBIに追われながらシークレットサービスを蹴散らす最高レベルの公務執行妨害をやり遂げる人は、ジャック・バウアーとステイサムニキのみ。
・スパイ映画らしく銃撃戦では無く、キレキレの近接格闘コンボで魅せるアクションも見どころ。

◆改善点
・現役ビーキーパーの殺し屋がモブキャラ過ぎて萎えます。ロック様を投入して彼のライバルだった設定にすると緊張感が増します。
・傭兵の暗殺者軍団の外見が派手すぎて、まるで邦画の殺し屋です。『土竜の唄』のヴィランそのまんま。

◆総括
・ハリウッド映画では、
元CIA、元海兵隊員、元Navy SEALs、ベトナム帰還兵の人を怒らすと死にます。

ピンチが無くても映画として成立するところが、ステイサム映画の良いところ。
怪我すらしないところが潔くて良いと思います。
T-REXを食べる古代ザメでも勝てないステイサムにプレジデントが勝てるわけがありません。

-2025年37本目-