ごろう

パーマネント・バケーションのごろうのレビュー・感想・評価

3.0
社会的連帯とも本物の孤独とも距離を置く主人公アリーは、虹の彼方が夢の地でないことを知りつつも旅に出るしかないということを、陰鬱な鐘の音とひょうきんなサックスの音の不協和が教えている。途中、主人公が車を盗むシーンで、爆笑しながらフレームインしてくるおばさんを入れてくるところがジム・ジャームッシュらしさであり、あのおばさんこそが監督自身だと思った。
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