ハンパない未来感。質素なタイトル。
スピルバーグはある物語のキーになる事象を全く関係のない別のBというシーンでさりげなく印象づける天才なんだよなやっぱ。バレないように氷水の中で身を隠すシーンとか、そういう細かいところで「ハッ」とさせられる演出を作り出すのがさすがだと思った。
尻つぼみにすこし面白さが減っていく感じはあるもののこの設定をつくりだすこととそれを映画化するチャレンジングな姿勢が素晴らしい。お話自体はすごく楽しめたし。
コンピュータプログラムでありがちな制作者によるバグ、いわゆるイースターエッグ的なものをどこに隠すかというのが一つのテーマになっている。それらしい言葉でもっと難しく演出することもできる中でなるべくわかりやすい形を残した状態で劇中の世界観を作っているのでそこまで混乱もなく見る事ができた。