全世界に蔓延する新種のウィルスによるパンデミックもの。
大きな山場などは少なく、淡々と日常が崩れてゆく様を描いていた。
感染被害者1号(正確には違うが)の家族、混沌を機に一儲けするマスコミ関係者、疾病対策チーム、身勝手な医者……の群像劇。
非常にリアリズムのある描写ばかりでゾッとした。やはり皆、我が身が1番なんだなと(決して否定は出来ない)。
映画が始まりすぐにパンデミックは起こるので107分が長く感じられた。
類似作品『アウトブレイク』も好きだが個人的にはこちらが好みかな。
ラストの時系列の遡りは非常に見所があり、スタイリッシュな締めくくりだった。