芋けんぴ

コンテイジョンの芋けんぴのレビュー・感想・評価

コンテイジョン(2011年製作の映画)
4.0
完全に脳がエンタメ思考なので最後にジュードロウが咳のひとつでもすればいいのにと考えたが、ソダーバーグは徹底したリアリストでサディストだった。

この映画にカタルシスは不要らしい。

ローレンスフィッシュバーンの彼なりの「落とし前」には静かに胸が打たれたし、自分も失態を犯したときはああいう腹の切り方をしたいと思った。

結局、ジュードロウみたいな輩が笑う世の中なのだろうけど、自分勝手な連中が次々と炙りだされる現代、一人でも多くの友人や知人や仕事仲間が自分のことを誇りに思ってもらえるようバカ真面目に生きていたいものだ。

「1日目」の出し方が一歩間違えれば悲劇の文脈だが、絶妙。しかし、自然破壊の大企業に勤める不倫女が最初の犠牲者、という同情の余地を許さない設定組んでるあたり、脚本家は既婚者のキャリアウーマンに何か恨みでもあるのか(笑)
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