たけちゃん

コンテイジョンのたけちゃんのレビュー・感想・評価

コンテイジョン(2011年製作の映画)
4.0
目と口と鼻がある者は全員ね……


スティーブン・ソダーバーグ監督
主演マット・デイモン


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、8月9日は「ハグの日」です。
ハグ……、このコロナ禍の中、躊躇われる行動のひとつがハグですね。日本人には元々ハグの習慣はありませんが、ハグに類する"よしよし"も"頭ポンポン"も出来なくなりました(||´Д`)o

"触れる"って、とっても大切な行為だと思うんです。
スキンシップとも言いますが、大切な愛情表現のひとつです。また、そこには、いわゆる癒し、ヒーリング効果があります。
お腹が痛い時に患部に手を当てたりさすったりして痛みが軽減したりするのもそう。痛みが散るんだそうです。
泣いてる子供を抱きかかえて、背中トントンしたり。すると、心が落ち着いて、泣きやみますよね。
でも、今はそうした接触が避けられるので、教育現場では本当に大変です。心が荒む子が増えるんですよ。ハグしてあげたいのになぁ……。

そんな「ハグの日」ですから、ハグで癒される映画も良いんですが、今日は、その逆。ハグが出来なくなった原因のウィルス映画を観ようと思います。
今日は「コンテイジョン」です。






さて、映画です。
昨日の「アウトブレイク」に続きウィルス映画です。まぁ、嫁のリクエストでもあるんですが、うちの嫁はかなりの心配性で、僕から見ると過剰なほど除菌や感染予防に努めてるんです。少し映画でイメージトレーニングをした方がよいかもと思い、チョイスしましたが、余計にウィルス怖い😱……ってなったかも( ¯−¯ )フッ


今作は監督がスティーブン・ソダーバーグなので、スピーディで、実にサスペンスフルな展開でしたね。
ウィルスの感染が拡がる様子を描きつつ、いったいどのようにして感染が始まったのかを描く謎解きのような作品展開は、いかにもスティーブン・ソダーバーグ(笑)。どうしてもこの方は、ラストに種明かしがしたいんだね( ¯−¯ )フッ



とにかく、役者陣が素晴らしい。
誰が主演、ということもなく、それぞれがしっかりと演じていて、かつ、その演技を引き出す見事な脚本だと思いました。


マット・デイモンは香港帰りの妻がウィルスに感染し、亡くなることになるミッチ・エムホフを演じました。残された娘とパンデミックの中生きていく普通の父親役でしたね。

で、その亡くなった妻がグウィネス・パルトロウ演じるベス。


CDCのエリス・チーヴァー医師を演じたのがローレンス・フィッシュバーン。やはりこの方が演じるとリアリティが増しますね。


エリス・チーヴァーの命で感染地に派遣されたのがケイト・ウィンスレット演じるエリン・ミアーズ医師。最前線ってこういうこともあるよなぁ……と考えさせられる役どころでした( ˘ ˘ )ウンウン


一方、感染源を探して香港に向かったのが、マリオン・コティヤール演じるレオノーラ・オランテス医師。いつもながらお美しい(ˆωˆ )フフフ…


そして、今回の一連の感染が政府とCDCによる陰謀であると説く陰謀論者のアラン・クラムウィディを演じたのがジュード・ロウ。見事に怪しい奴でした!




映画化にあたって、実際のCDCなどに調査を行うなどして製作された作品でしたが、まるで、今回の新型コロナウイルスの騒動を予言していたのでは、と思われるほど見事な展開でした。
"レンギョウ"という薬が効くとブログで語られると店頭から商品が消えるなんて、現実に何度となく体験しましたもんね。それにしても、アメリカの暴徒化した人たちは怖いわ。


ラストに娘の青春の1ページを演出するため自宅でプロムを催すマット・デイモン演じるミッチには泣ける。
そこで流れていた曲はU2の「All I Want is You」でした。1988年発表のアルバム「Rattle And Hum (邦題:魂の叫び)」のラストナンバー。
ヴォーカルのボノが妻に贈った曲で、意味もそのままのラブ・ソング。
この場面にもピッタリでした(^-^)
最後はハグというかチークダンスでしたね。