こえ

風の馬のこえのレビュー・感想・評価

風の馬(1998年製作の映画)
4.3
チベットの村に住んでいドルジェとドルカの兄妹、いとこのペマがラサに上京する話。兄は悪友と呑んだくれて働きもせず、妹は歌手になる夢を叶えようとし、ペマは敬虔な仏教徒として寺で修行。
街はいたるところ監視され、電話も盗聴されている。やがて中国当局の取り締まりは厳しくなり、ダライ・ラマの写真を持つことさえ禁止される。ペマは街で「Free Tibet!」と叫んだだけで捕らえられ、ひどい拷問を受ける。
この後に観たチベット関連の映画にもあったけど、以上のようなことは現実のことらしい。
この映画はあくまでフィクションだけど、それだけに作り手のメッセージがストレートにきた。決して空想の話ではない。ペマの事件を思うと、なんともいえない気持ちになる。
現実以上に現実、と思ったけど、たぶん現実の方が想像以上に現実かもしれない。つらい。
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