ラグナロクの足音

けんかえれじいのラグナロクの足音のレビュー・感想・評価

けんかえれじい(1966年製作の映画)
4.1
カット割りが面白すぎる。話は無茶苦茶なんだが、なんだこの画面から溢れる臨場感は。ワンシーンワンシーンが無駄に美しく、無駄に小気味よい。旧制中学の学生がくだらない戦争ごっこを繰り返す。岡山中学の南部麒六は“喧嘩キロク”として有名だった。先輩のスッポンはキロクにけんかの特訓をする。修行の一環としてキロクはOSMS(岡山セカンド・ミドル・スクールに入団。入団すぐに対決があり、そこで大暴れ。あっという間に副団長に上り詰める。ラスト、二二六事件に大きな喧嘩が始まりそうな予感を得て上京しようとするところでこの映画は終わるが、構想されていた続編では、キロクは愛国者となり、日中戦争へと参加してゆくストーリーだったらしい。それはそれでみてみたかったな。
ラグナロクの足音

ラグナロクの足音