あびる

けんかえれじいのあびるのレビュー・感想・評価

けんかえれじい(1966年製作の映画)
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鈴木清順の映画はいつも他では観れない演出が観れて本当に楽しい。エグい隙間から覗いて動きをとらえたり、塀を使った高低差や、会津の生徒と教師のやりとり、幽霊を登場させて異界空間を匂わせたり、引きでダイナミックな映像があると思ったら、『羅生門』のような光をとらえたシーンがあったり。
しかもワケわからん作風になる前の日活時代だから話はとことん面白い。北一輝の登場でラストはぎゅっとひきしまる。これがバンカラだ。北大にいるまわりのバンカラ気取りの奴らにみせてやりたいぜ。
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