◆あらすじ◆
絵本作家のジェシカは夫のマックスと2人の義理の娘を連れて幼い頃を過ごした家屋に引っ越すことした。末っ子のアリスは地下室でクマのぬいぐるみを見つけ、「チョンシー」と名付けて共に遊ぶようになり、ジェシカはそれを微笑ましく見つめるのだったが、チョンシーは次第にアリスを危険な目に遭わせるようになっていく。
◆感想◆
絵本作家の主人公家族が幼い頃に過ごした家に引っ越したことで恐ろしい目に遭うというシンプルなストーリーとなっており、その家の謎や娘がイマジナリーフレンドと遊ぶ中で恐ろしい目に遭う展開はホラーとしてはマイルドながら興味を惹く内容になっていました。
絵本作家のジェシカは悪夢にうなされてマックスと相談の上、心機一転、幼い頃に過ごした屋敷に引っ越すことにします。義理の娘のうち、長女のテイラーとはあまり打ち解けていませんが、次女のアリスとは円満な親子関係を築いていました。本作ではマックスと前妻の関係で問題があるように描かれていましたが、それがストーリー上、あまり機能しておらず、少し怖さを演出しただけで終わったのは残念だと思いました。
アリスが引っ越した屋敷の地下室でクマのぬいぐるみを見つけたことからストーリーは大きく変化していき、アリスとクマのチョンシーのイマジナリーフレンドの関係がエスカレートしていきます。ジェシカはイマジナリーフレンドとして特に注意していなかったが、アリスが自分の手を釘に打ちつけたことにより、事態は一変していきます。観ている私としては怖い方面に話が進んでいって気分がのってきました。
アリスに奇怪な出来事が多発するのですが、その出来事はジェシカの幼い頃とも大きな関係があることが分かるのですが、ジェシカの過去について分かりにくい部分があって、なぜアリスがこんな目に遭ったのか、ピンときませんでした。また、ジェシカの父もストーリーに大きく絡んでくるのですが、父の扱いがぞんざいでサラっと流してラストを迎えたので消化不良の感じが否めませんでした。
怖くなる要素が多くありましたが、私の理解不足で消化しきれない部分が多く、観終わってスッキリしませんでした。決して駄作ではないと思いますが、私としては可もなく不可もない作品で終わりました。
鑑賞日:2025年4月30日
鑑賞方法:Amazon Prime Video