このレビューはネタバレを含みます
同名漫画『からかい上手の高木さん』のドラマ版の10年後の話。
アニメ数話見たのと、Xでたまに流れてくる(元)高木さん読んだぐらい。
ドラマ版の存在は観た後に知った。
日テレの報告書が出て漫画の実写原作に対する世間の関心が再燃し始めたタイミングで、予告できな臭さを感じたコレを、あえてレビュー一切見ずにチャレンジ。
ずっと「見てらんない」という文字列が頭から離れない。
TVCMのような第三者に伝えるために存在する、現実には存在しない、台本が透けて見える会話。
いやもう会話じゃないな、歌だ。歌とダンスだこれは。
極端に容姿の整った日本人のようなヒトガタの集団が、現実に存在しない、会話のような音声を発し続けているのは恐怖すら覚える。
『からかい上手の高木さん』とはSっ気のある可愛い女の子に翻弄される弱者男性のSM行為を描きつつ高木さんの西片に対する好意が見え隠れするのをニヤニヤして嗜む作品であると理解しているが、本作は単純な"素直になれない男女の恋模様"に帰着させた。
アスペルガー症候群でも完全に理するレベルで恋愛感情を吐露する。からかいは恋愛表現であるともはっきり明言する。
『セクシー田中さん』の報告書の件もあり、実写版でそんなことさせちゃうのってどうなのかなぁと考えてしまう。
高木さんはもちろん大関さんもおでこ全開で、そこは原作者にリスペクトを感じたので+1点。