前作はピート・ドクターのパーソナルな子育て経験から生まれた作品だから、監督変えていいの?と心配だったが、全くの杞憂だった。
13歳になり、進学を控えたライリーの脳内に、思春期の新たな感情たちが現れ、ヨロコビたちとぶつかり合う。
人は成長するにつれて、単純に喜ぶことより心配事が多くなるが、進学先で大好きなホッケーチーム入りを目指すライリーも同じ。
プレイする喜びより、認められないかもという心配が先に立つ。
脳内でもネガティブ思考のシンパイがどんどん力を持ち、ヨロコビはじめ元からいた感情たちを追放してしまう。
ヨロコビたちは、シンパイが捨ててしまった「ライリーらしさの花」を探して、司令室に戻る冒険の旅に出るのだが、相変わらずヘンテコな脳内世界は楽しく、物語のソリューションもしっかりと考えられたもの。
成長するに従って、人間は否応なしに変わってゆく。
単純に子供時代の価値観をもとに戻すだけではダメで、ライリーの成長と変化と共に、脳内の主人公である、ヨロコビも変わらなければならないのだ。
今回は吹替えで見たのだが、前作でヨロコビを演じていたのは故・竹内結子さん。
完コピまではいかないが、代役の小清水亜美は演技の特徴も含めて素晴らしい仕事をしている。
大竹しのぶが凄いのは相変わらずだが、シンパイの多部ちゃんは、クレジット見るまで全然分からんかった。
吹替えも楽しいけど、字幕版の上映館少なすぎでしょ。
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