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スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲームのKUBOのレビュー・感想・評価

3.5
『スマホを落としただけなのに~最終章〜ファイナルハッキングゲーム』

3作目にして、ついに浦野(成田凌)が主人公になっちゃったのね。

殺人鬼が後から主人公になっちゃうのは『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクターの例があるけど、あれは最後までサイコパスだったから評価するけど、浦野はこんなに普通の主人公になっちゃっていいの?

まず韓国女優とのロマンスは薄っぺらくて要らない。そこだけ浮いてる。

先が完全に読めちゃうバタフライは脚本が残念。

特に終盤は全部カットでいいな。だらだら台詞長いし、これじゃ昭和の頃のダメな邦画みたい。

ラストを「ああ」したいからのグダグダだったんだろうけど、その伏線を回収したい気持ちはわかるけど、だったらもう少し造形を気持ち悪くしてほしい。撮り方やフィルムの質感も。あそこが気持ち悪く見えなきゃ負け。

あ、高石かおりちゃんは殺し屋じゃなかったのね。残念(笑)。

それなりにはおもしろかったけど、普通になっちゃったな。浦野には最後までサイコパスでいてほしかった。
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