キューバの米軍基地で殺されたとある海兵隊員をめぐり、軍法会議で裁かれる隊員2名。殺害されてしまったのは彼らの責任なのか、はたまた軍の責任か。裁判を通して弁護士の成長や「規律と正義」の矛盾を描くサスペンス。
ジャック・ニコルソン出演作とのことで鑑賞。
いい映画だった。
鑑賞前は「誰が犯人なのか？」を追及していく作品なのかと思っていたが、実際はあらすじにも書いた通り、ヒューマンドラマ的な雰囲気がある。
トム・クルーズ演じるハーバード卒のイケイケ弁護士の、弁護士として、人としての成長を見事に描きつつ、軍のような「上官の命令が絶対」という社会における正義とは何かを問う名作だった。
裁判シーンは台詞量が多く、人物関係を追うのも忙しかったが、特にジャック・ニコルソン演じる司令官の証人尋問のシーンは圧巻。
ラストシーンも最高で、変なエピローグを描くことなくあそこで切ったのは素晴らしい。
2021-054(022)
