千年女優

ラストマイルの千年女優のレビュー・感想・評価

ラストマイル(2024年製作の映画)
2.5
世界的ショッピングサイト「デイリー・ファスト」の西武蔵野ロジに着任した新センター長で、ブラックフライデーを前に宅配便の連続爆発事件に直面した舟渡エレナ。部下の梨本孔と警察に応対しながら物流を守るべく業務を執行し続ける彼女が、かつてセンターで起こった悲劇に端を発した事件の真相に迫る様を描いたサスペンス映画です。

数々のテレビドラマをヒットさせてきた監督の塚原あゆ子と脚本家の野木亜紀子がTBSスパークル制作で作り上げた2024年公開の作品で、三者が関わったドラマ『アンナチュラル』『MIU404』と世界観を共有してドラマのキャラを俳優そのままで登場させる期待に観客動員公開後一位で応えると両作のファンを中心に観客からの支持を得ました。

いかにもテレビ局的なワイドショー番組で、時勢的な社会問題を扱っているようで単に要素を雑に混同していて、それが生んだピントのズレを人気者の顔見せを畳み掛けて煙に巻きます。役割がそれのみでは「シェアード・ユニバース」への乗っかりも寒々しく、緊迫が訪れたかと思えばさしたるロジックもなくスカす「踊る」サスペンスです。
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