空飛ぶゆうれい船のネタバレレビュー・内容・結末

「空飛ぶゆうれい船」に投稿されたネタバレ・内容・結末

タイトルと絵柄に惹かれて観ました。
ボアの正体、、、
ジェットコースターみたいな展開で進むかなり壮大な話で面白かったです
両親と愛犬ジャックと共にボートを楽しむ少年隼人は
海岸の道路で交通事故を目撃する。
車に乗車していた黒潮夫妻を救出した一家は二人を介護するため
幽霊屋敷と呼ばれる洋館へ夫妻を運び込むが…




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          ネタバレになるので
  ↓  作品が気になる方は閲覧しない方がいいです。 ↓





骸骨の風貌の船長
不気味な雰囲気漂う幽霊船や
街を破壊する巨大ロボットや無数の蟹やタコなど
好きな要素はいっぱい。
怒涛の如くの展開に
ロボットなどの印象が薄くなってしまう部分はあったけど
現代社会にも通じるものがある「ボアジュース」の存在
洗脳的な魅力を持つCMと
ピンクの巾着に宝物を集める愛犬ジャック
お母さんの靴を巾着に入れる姿や
一つ一つの仕草や表情がたまらなくなるぐらい愛くるしかった!
やはり親が死ぬ映画というのは子供心にザワザワするものがあるよな。『千と千尋の神隠し』もそうだし(豚だが)。
気が付いたらAmazonプライム・ビデオに入っていたので、なかなか観られそうにないむかしのアニメ映画を。と思って観た。

1時間しかないからか、スピード感のある展開と、どんでん返しや、今じゃできない昔のアニメながらの「そんなのありか」的な展開がホント面白かった。

生まれる前の映画なのに新鮮に観れた。
 今から約50年前の東映アニメーション作品。ぶっちゃけ、知名度はないです。今回私が鑑賞したのも、町山智浩さんがよく話をされていたからでした。

 完全に舐めて観たのですが、今観ても十分通じる内容の作品でした。観る年齢によっては、世界観が変わってしまうのではないでしょうか。

 確かに、脚本に難があることは否めません。所々首を傾げる展開がありましたし、少し急すぎる展開もあります。しかし、それは細かいところで、全体的な構成はとても良くできているんですね。というのも、どんでん返しが何回も起こるのです。そして、中盤には最初とは映画の中の世界観が180度変わっています。

 最初は「ゆうれい船」というタイトル通り、ホラーで始まります。このオープニングクレジットから凄い。ゆうれい船を船が軋むような音をBGMにしながら映し出していくものです。怖すぎです。他にも、日常の中に突然異物が入り込むことによる恐怖が非常によく出てるんですね。戦車とゴーレムの登場シーンは白眉だと思います。攻撃までの間が何とも言えん。このシーンのように、今観ても息を呑むシーンが多々あります。ちなみに、宮崎駿氏はこのシーンの原画を担当しています。モブシーンはやっぱすげぇ。さらに後年、「さらば愛しきルパンよ」でこの映画をリメイクしています。全体的なプロットは本当にそっくりです。

 そして主人公・隼人とその父がある大企業の社長を助けたところからこの映画は始まります。

 数日後、街にゴーレムが襲来。ゆうれい船が仕向けたもので、国防省が撃退に乗り出します。その騒動で、隼人は父親を亡くします。そしてその時、彼は、今まで育ててくれた人が、実の父親ではなかったと知るのです。ここから、隼人にとっての世界がどんどん壊れていきます。

 彼はひょんな偶然から、驚愕の真実を知ります。それは、あのゴーレムは国防省と依然助けた社長・黒潮が結託して作ったものだということです。彼らは、街を襲わせることで、世界にゴーレムの性能を示し、売り捌こうと考えていたのです。そして、そのさらに裏には「ボア」という存在がいることも明らかになります。

 恐ろしいのは、黒幕たちはこれを悟られないために、マスコミを利用していることです。「ボアジュース」なるものを売り捌き、国民から力を吸い取り、ボアのものにしてたのです。巷の蒸発事件は、彼らの仕業だったのです。

 この真実を知った隼人は、真実を訴えますが、もちろん誰も信じてくれません。これまでの彼にとっての「現実」は完全に破壊されました。そこで味方になってくれるのは誰か?ゆうれい船です。彼らはボアの企みを防いでいたのです。

 ここから話は一気にSFになっていきます。ゆうれい船なんてもうヤマトにしか見えません(しかも、艦長役は沖田十三を演じた納谷五郎氏ですし、特攻しようとするシーンもあります)。

 ラストも素晴らしかったです。全てを破壊された隼人ですが、前を向いて大海原へ出ていく様子は、BGNも相まって、見ていて希望を感じます。

 本作は石ノ森章太郎さんが関わっていることもあり、どことなく、「サイボーグ009」を彷彿とさせるところもあります。今作の敵は世界に武器を売り捌こうとしていて、人間の他に黒幕が別にいるのです。これ、完全に009のブラック・ゴーストじゃないですか。思えば、ブラック・ゴーストは「黒い幽霊」ですし。「ボア」の正体が脳みそとかだったら完璧でしたね。

 タイトルは「空飛ぶゆうれい船」です。ゆうれい船はもちろんあれです。ですが、「幽霊」は誰だったのでしょう。ブラック・ゴーストは陰で世界を戦争に陥れようとしていました。今作でも、ボアは世界を戦争に陥れようとしています。ボアのような奴こそ、真の「幽霊」なのかもしれんなぁと無い知恵絞って考えてみました。
 
とても濃厚な60分でした。

とても1969年制作とは思えない書き込み(ゆうれい船のみ)と息をつかせない怒涛の展開、そして子供向けではない社会風刺の応酬に少し疲れましたがなんだかんだ言って楽しめたのでいいと思います。

いろんな要素をごちゃまぜにしてしまった感は否めませんがまたそれも味として楽しめる稀有な作品かと思いました。
敵のアジトが海底にあったり、ラストの特攻にしてもパシフィック・リムの元ネタであろう描写がチラホラ。デルトロ監督も観たのかな。
ジブリが世に出る以前の夏の定番アニメ映画だったらしいということで鑑賞。

 ホラーもしくは冒険記ものかと思ったら意外にもSFでした。石ノ森章太郎原作なので納得ではありますが。

 幽霊船、幽霊船長の正体以外は100%予想通りのご都合主義的展開の連続でうんざりですが敵の正体の設定、SF設定、ボアジュースなど魅力的に思う部分もいくつかあったので多少は見て良かったと思います。

 兵器の作画などは宮崎駿がやっていたのか人物や背景と比べてリアルで質感ある作画も少しはありました。

時代相応の作品なので期待は禁物です。
頭おかしい(←褒め言葉)。当代の児童アニメはスゴイなー怖いよ〜とビビってたら壮大な消費社会批判アクションムービーに。
真の敵は軍産複合体…?少年がその陰謀に立ち向かう!しかしそいつらも、より大きな存在に動かされていたに過ぎなかった…?児童アニメでやる内容だろうか(褒めてます)。

ガイコツ幽霊あたりまでは良質ホラー。本気でビビっていましたが、その後ツッコミの間に合わない超展開が続きB級映画の味わいを楽しむ感じに(ノ∀`*)ニマニマ。
ホラーミステリー→巨大ロボパニックムービー(脈絡なし)→空飛ぶ幽霊船がSFさながらのハイテク設定(さらに脈絡なし)。ニマニマしますよこんな横滑り三段ステップ見せられちゃ。
と思ってたら黒幕が巨大コングロマリット企業と来た。軍産複合体として暗躍する黒幕はまぁ予想通りなんですが、こいつは真の敵ではない、ボアという存在こそが彼らを操っているのだ!…という展開に至り、もう子供向けの範疇じゃない。それでも児童アニメであることを止めないからエライ。

幽霊船という脅威がある。この幽霊船には実は目的があり、攻撃対象はコンツェルンに限定されている。
敵対するコンツェルンは攻撃対象無差別のテロを起こし、そしてその犯人は幽霊船だとデマを流す。カウンターテロの世論を作り、コンツェルンは幽霊船殲滅作戦を進行する。…これ一体なんの話ですか石ノ森先生。

時代が時代なので左派よりな含蓄も見れるけどその辺は特に考察する必要もないかな。ボアジュースってコーラっぽいし反米とかもあるかも、でもいいのそんなこと。政治性なんぞより見逃せないことは、一連の陰謀が経済の論理に基づいている点。
ボアという真の黒幕は結局明確な意思は見せない。コンツェルンや国防軍、官僚を操って兵器輸出をさせているところからするに、世界中で戦争を起こすことが目的かもしれない…。一方ボアジュースという人間を溶かすジュースを大量に流通させているところからするに、人口統制を狙っているのかもしれない…。
また軍需産業の暗躍もコングロマリット企業が行う経済活動となっていて、例えば巨大ロボのテロで破壊された街をグループ企業の建設会社が再建を受注する等、マッチポンプで需要を起こしている。さらにボアジュースに至っては"消費という欲望"が、TVコマーシャルという需要側が発信する装置によって喚起されることを明らかにしている。
どちらも消費社会、または新自由主義経済においては是に過ぎない。しかしそれは人間を破滅させる仕掛けも内包したシステムなのかもしれない。いろいろ見方はあると思いますが、自分はそんな提言が示されていると受け取りました。

ボアは深海を泳ぐモビーディックさながらに不気味な存在。"世界征服を狙う悪の組織"みたいなパラノイアならまだ救われる。
無意識の集合体のような…そうです、言わずと知れた"サイボーグ009"でジョーがブラックゴーストの三つの脳に対峙した時の台詞を思い起こします。あの驚愕の台詞で味わった絶望感と同等の衝撃を受けました。主人公の少年がボアジュースの王冠を握りながらいう台詞は…ちょっと本気で血の気が引きましたね。
それにつけてもこの盛り込みっぷりと風呂敷の広げっぱなし感は確かに石ノ森章太郎。よくアニメ化した。脚本の人もえらい。

児童アニメであの機雷の演出はすごいよなぁ。ハード潜水艦ドラマさながらだもん。あとどうでもいいけどハヤトくん…お母さんの形見になぜソレをチョイスしたの。フェチか?フェチの萌芽なのか?なら文句ないけども(๑•̀ㅂ•́)و✧