恐ろしかった~!震え上がった!
そして考えさせられた…
内戦で崩壊寸前のアメリカが舞台。大統領のインタビューを行う為にワシントンD.C.に向かうジャーナリスト4人。彼らの目線で戦争の恐怖と狂気を描いた戦争ロードムービー。
世界はここまで混沌に陥っているのか、いや陥っているのだと認めざるを得ない、とてもリアルで起こり得るごくごく近い未来を感じる作品だった。
今も世界のどこかで戦争は起こっている…
その“どこか”は決して果てしなく遠い場所ではない。人間性を根こそぎ奪う殺すか殺されるかの状況は日常の僅か先にあるのだ。
“面倒事に関わりたくないの“と他人事を決め込んでも、無関心の先に安全なんてないのだ。
起こっている状況の怖さと、如何にもロードムービーな素敵音楽、幻想的とも思える美しい映像…その緩急とか落差が恐ろしさとも皮肉とも感じる。
そして突然音には心臓が止まるかと思った!
今作で描かれるような、PRESSが使命感のもと命懸けで取材する姿には頭が下がる。一方でジャーナリズムの限界、想いと現実の隔たりも。
伝え続けても尚止むことの無い戦争に伝える側と受け取る側の温度差を感じる。
それにしても、噂には聞いてたけど…
赤サングラスのあの方の登場シーンは短いながら最大級の爪痕を残してた。
そして今作一番の恐怖シーンだった。
非日常とはとても思えない、切迫感すら感じるメッセージを受け止めた。