回想シーンでご飯3杯いける

水深ゼロメートルからの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)
3.2
山下敦弘監督作品で女子高生4人が写るポスターという事で、名作「リンダ リンダ リンダ」を思い出してしまう。

内容は遠からずで、保健体育の補習授業の代わりに、水の無いプールに溜まった砂の掃除を課された2人の生徒を中心に、そこにたまたま現れた水泳部の2人が加わり、4人が日頃感じている校内の矛盾や女性としての悩みをぶつけ合う密室劇(青空がきれいだけど)になっている。

プールの隣で練習している野球部の部員に対する恋心や、メイク禁止の校則に対する反発など、いかにも女子高生らしい悩みから始まるのだが、最終的にはフェミニズムの話にまで発展していったのには驚いた。あくまで緩~い世界観の中で納めるのが山下敦弘らしい。

ずぅーっと気になっていたのは、モップがポンコツで作業が一向に進まない事。僕が先生ならもっと毛足が硬いタイプを使わせて生徒に達成感を味合わせたいけどな! それじゃあ映画にならないのか、、、。