Seira

I Saw the TV Glow(原題)のSeiraのレビュー・感想・評価

I Saw the TV Glow(原題)(2024年製作の映画)
3.8
ピンクとグリーン。90年代のセット。
たまたまだろうけどこの主人公Justice Smithが出てたThe American Society of Magical Negroesもピンクとグリーンだったな。
ホラーとはいいつつどちらかというとファンタジーかなあという印象。
やっぱ辛い出来事って頭の中で少し曖昧にファンタジックに記憶が書き換えられているのかもしれない。
The Pink Opaqueというテレビ番組に自身を投影する主人公。
この番組結構面白そうなので本当にあればいいのにと思う。
なんだか10代特有の毒々しさみたいなのがカラフルポップに描かれている感じ。
そしてこの主人公本当に10代にも30代にも見えちゃうものだから不思議。
そしてとても悲しい声をしている。
“But I’m still too nervous to open myself up and check.”
自分とは何者かを深掘りしていくものでした。
自分を受け入れられるかそうでないか。
社会にどう溶け込むか。
この作品では分かりやすくセクシュアリティのことであったけど、それだけに限ったことじゃないものね。
自分を認められないまま大人になってしまうとこの映画のエンディングと同じになってしまう。
Owenは自分を否認、Maddyは自分を容認、2人は別々の道へ。

Maddyは世界がおかしなことに気が付いたからOwenに伝えたんだけれどな。
“Time wasn't right.
It was moving too fast.
And then I was 19.
And then I was 20.
I felt like one of those dolls asleep in the supermarket.
Stuffed.And then I was 21.
Like chapters skipped over on a DVD.
I told myself,This isn't normal.This isn't normal.
This isn't how life is supposed to feel."
Seira

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