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バイオレント・ネイチャーのKotaのレビュー・感想・評価

バイオレント・ネイチャー(2024年製作の映画)
3.8
[グロレベル4/5]直訳すると“暴力的な自然の中で”。殺人者目線で森の中にキャンプに訪れた若者のグループを次々と惨殺していく。よくあるテーマなんだけど、淡々と殺人鬼が歩くのを追っていく一見“無意味”なシーン達が、殺人鬼もそりゃ歩き回るよな、という妙な説得感を生む中々の掘り出し物。

R18の割に序盤結構甘いなと思っていたら中盤からのド級のゴア描写に笑った。若者のグループが痴話喧嘩などで断片的に色々悩みを抱えてるのが分かるけど、まぁそんなこと死んだらどうでもいいんだよって言われてるかのような“人”から“肉片”への扱いの変化がお見事。音もなく惨殺するシーンは“悪魔のいけにえ”を感じたし、“スキナマリンク”をみた時のような、もはやただの森を写しているショットだけで後半恐くなる演出は、昨今の大味なホラーにはないものだなと思う。
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