プラットホームの作品情報・感想・評価

「プラットホーム」に投稿された感想・評価

masayaan

masayaanの感想・評価

3.5
プラットホーム。それは旅立ちと帰郷の舞台であり、始まりと終わりの舞台であり、別れと再会の舞台である。しかし、ジャ・ジャンクーの00年作『プラットホーム』において、プラットホームとは流行のポップ・ソングの中でのみ現れる象徴的な概念でしかない。かつては体制側への思想的動員の役割もいくらかあったかに見えるものの、時代の流れの中でその役割を終えた若者たちの劇団にとって、別れも再会も、旅立ちも帰郷も、なんら劇的な装置を介することなく訪れる。つまり、まったく映画的な舞台であるはずもない中国の地方都市に生きる名もなき若者たちが、しかしそれでも素晴らしい構図や距離、そして光と暗がりの中で映画として切り取られていく時、思わず息を呑む。音楽が素晴らしい。
犬

犬の感想・評価

-
エモい映画作り屋さん
犬

犬の感想・評価

-
例えば春を待ち構えていて急にあったかくなったなとかまだまだ夜は寒いなとかそこまでは覚えているんだけど、次の瞬間にはすっぽり春に包まれていてコートなんて要らないしするともう雨の気配がしているなと、季節の移り変わりや時間の経過は犬にとってはそのように感じるんですね。すっと入り込んで来るような。そんな人生の流れをこの映画で感じた時、それはそれは自然で気づかぬうちにここまで来てしまったという感じがしてとてもハッとしました。人生そのものだったから。しかし犬は出てこない。
めちゃ寝た
まじミスったんですけど〜

このレビューはネタバレを含みます

『プラットホーム 』鑑賞。友人激推しだったので観ました。電化の波に押し寄せられた炭鉱の町の話。同じ劇団の幼馴染4人組が、新しく訪れる時代の中で生き方を模索する話。固定のカメラフレーム苦手だなー、大きなドラマはなく淡々と展開されていく。4人のうち3人は劇団に残り新しい道を模索するが、瑞娟(ルイジュエン)のみが炭鉱の町に残る選択をする。
電化が進んでいく中で、町での生活は変わり、4人の人間関係はバラバラになっていき、主人公格(?)の明亮(ミンリャン)の家庭もまた変化していく。電化の象徴である列車が、プラットホームへ向かう様はとても印象的。彼らは列車の到着にはしゃいでいるようで、新しい時代の中で精一杯もがいているようにも映る。
最終的に、ミンリャンの父親は浮気相手のところへと去ってしまい、家庭は散り散りとなる。ラストシーンでは子を抱くルイジュエンとミンリャンが映され、二人が結婚したことが暗示される。新居(当然電化されている)で眠るミンリャンの姿は、激動の青春を終えたという普遍のノスタルジーを感じさせる。
白壁に反射するフラメンコ衣装の赤が良かった
「世界の名画たち」特集
@シネマブルースタジオ

若者たちがタバコをふかし、踊り、歌い(時にはフラれてクダを巻きながら)、車に揺られて次の街へ。その繰り返しなのに、地味にさりげなく凄いことをしてる感があってジャ・ジャンクーの才気が迸っていた。
特に踊りのシーンがどれもめちゃくちゃ良い。
大越

大越の感想・評価

5.0
『旅芸人の記録』以来の5.0。

自分はこういう映画が好きなんだなぁ…

偶然か必然か、両作には設定や手法に共通項が多い。モチーフが『旅芸人…』はエレクトラコンプレックスなのに対し、今作はエディプスコンプレックスであるなどと並列に比較できるほどに。

『旅芸人…』の影響は必ずあるのであろうが、もちろんオリジナリティは随所にあって、垂直に上がる男と留まる女、防壁及び障害としての汾陽の城壁とそれを突破するバスの役割、中盤でのスタックしたバスとの対比としての汽車の登場と、そこから増え始める風景カットの鮮烈さ、天安門事件直前の中国の若者たちの雰囲気、等々。

城壁の上を向こうから2人で歩いてくるシーンの長回しは凄かったな。夕暮れで水平に横から光が当たる瞬間にしか撮れない画だった。狭間を使って奥行きとリズム感を出すとか天才過ぎるでしょ。

アンゲロプロスのように超絶技巧な訳ではないが、極めて誠実な長回しの数々に感涙。
僕もこれぐらい誠実に生きていこうと誓った。

相も変わらず数人しか入ってないブルースタジオを出たら、雨上がりの北千住には春の風が吹いていた。
猫

猫の感想・評価

5.0
人生ベスト。
>|