プラットホームの作品情報・感想・評価

プラットホーム2000年製作の映画)

PLATFORM

製作国:

上映時間:151分

ジャンル:

3.8

「プラットホーム」に投稿された感想・評価

masayaan

masayaanの感想・評価

3.5
プラットホーム。それは旅立ちと帰郷の舞台であり、始まりと終わりの舞台であり、別れと再会の舞台である。しかし、ジャ・ジャンクーの00年作『プラットホーム』において、プラットホームとは流行のポップ・ソングの中でのみ現れる象徴的な概念でしかない。かつては体制側への思想的動員の役割もいくらかあったかに見えるものの、時代の流れの中でその役割を終えた若者たちの劇団にとって、別れも再会も、旅立ちも帰郷も、なんら劇的な装置を介することなく訪れる。つまり、まったく映画的な舞台であるはずもない中国の地方都市に生きる名もなき若者たちが、しかしそれでも素晴らしい構図や距離、そして光と暗がりの中で映画として切り取られていく時、思わず息を呑む。音楽が素晴らしい。
青春映画
当時としては最新鋭のファッションに身を包んだ劇団員の息子に、文革世代の父親はそんな格好で農作業ができるかと叱責する。息子は俺は文化に従事していると言い捨て、外国の映画を観に行く。世代間ギャップがよくわかる。壁に中国語で馬克思(マルクス)って書いてあったり、BGMが時代によって変遷して行ったり。当時としては最新鋭のラジオから聞こえてくるジンギスカンの音楽は時代を感じさせる。それでも画面の中の若者たちはその音楽に合わせて髪を振り乱し、踊り狂う。パーマを巻き、タバコを覚える女たち。彼女を幻滅させ、別れもなく逃げられてしまった男は酔いつぶれ、玄関前にレンガを積み上げるという奇行に走る…。このカメラが写しているのは変わりゆく社会の中で呼吸して生きている人間たちだ。素晴らしい映画だった。

追記
3時間13分のディレクターズカット版をまだ観ていない…
2016年9月24日、早稲田松竹にて鑑賞。(ジャ・ジャンクー監督作品2本立て)

この2時間30分を超える映画、物語を把握するのが難しく、市井の人々の些細な物語の積み重ねなので、地味で退屈。

上映中、映画館から途中退席していく人達が居たほどである。
私は最後まで観た。


見所は、赤い服のフラメンコ娘か。
歌も「♪ジン、ジン、ジンギスカ~ン」という聴いたことある歌が出てくる。

汽車が通るだけで大騒ぎする若者たち、村に電気が来たと喜ぶ人々は、時代を感じる。
当時の田舎の風景。

そのうち、ロックンロール・エレキバンドなる旅芸人のような若者や、トラックの荷台をステージにして踊る若い女性2人。

この映画のストーリーを把握しづらいのは、若者が数人出てくるのだが、最初のうち、彼らのアップシーンが少ないのだ。
常に、集団で居る場面が多いので、顔と名前が一致しない。

「若さのエネルギー」は感じたが、物語の解りづらさが致命的だった。
また観たら、よく分かるかもしれないが、初見の時点では「残念」としか言えない。


ただ、繰り返し観れば、良い映画なのかもしれないので、また機会を作って観たいと思う。
構成面に於いてテオ・アンゲロプロス監督の『旅芸人の記録』やホウ・シャオシェン監督の『非情城市』などが念頭にあると思うんだけどジャ・ジャンクーの作品はそれらのロード・ムービーとは何かが違う。キャラクターがうらぶらていてどこか今風。如何にも芸術映画っぽい作為性がなくてちょっと一昔のださい邦画のような雰囲気がある。

その泥臭さと劇団に所属する若者達の人間性剥き出しなところに自分は凄くシンパシーを感じる。虚無的なのに熱い。そこが良い。
誰かが必ず作らなければならなかった、当時生きていたみんなのための映画だ。‬
‪あそこに出てくる彼ら彼女らが、何に翻弄され、どういった事を追い求めたのか、思い巡らすほどに身近に思えて、消え去った過去は戻らない事を確かめるのである。‬
山

山の感想・評価

4.0
11年を辿る、4人の葛藤と行為
cinemar

cinemarの感想・評価

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前の日から寝ずに行ったから、半分以上寝てたんだけど、夢心地のなかフラメンコの音が流れてきたり、ジンギスカンが流れてきたり、HIPHOPが流れてきたりとなんだか贅沢な時間を過ごした。もう一回観たい。かなり良くできた映画なんだと思う。
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