プラットホームの作品情報・感想・評価

「プラットホーム」に投稿された感想・評価

masayaan

masayaanの感想・評価

3.5
プラットホーム。それは旅立ちと帰郷の舞台であり、始まりと終わりの舞台であり、別れと再会の舞台である。しかし、ジャ・ジャンクーの00年作『プラットホーム』において、プラットホームとは流行のポップ・ソングの中でのみ現れる象徴的な概念でしかない。かつては体制側への思想的動員の役割もいくらかあったかに見えるものの、時代の流れの中でその役割を終えた若者たちの劇団にとって、別れも再会も、旅立ちも帰郷も、なんら劇的な装置を介することなく訪れる。つまり、まったく映画的な舞台であるはずもない中国の地方都市に生きる名もなき若者たちが、しかしそれでも素晴らしい構図や距離、そして光と暗がりの中で映画として切り取られていく時、思わず息を呑む。音楽が素晴らしい。
2016年9月24日、早稲田松竹にて鑑賞。(ジャ・ジャンクー監督作品2本立て)

この2時間30分を超える映画、物語を把握するのが難しく、市井の人々の些細な物語の積み重ね。

この映画の物語を把握しづらいのは、若者が数人出てくるのだが、彼らのアップシーンが少なくて、誰が誰だか判別しづらいのだ。
常に、集団で居る場面が多いので、顔と名前が一致しない。

そうした映画の見所は、赤い服のフラメンコ娘か。
歌も「♪ジン、ジン、ジンギスカ~ン」という聴いたことある歌が出てくる。

汽車が通るだけで大騒ぎする若者たち、村に電気が来たと喜ぶ人々は、時代を感じる。
当時の田舎の風景。

そのうち、ロックンロール・エレキバンドなる旅芸人のような若者や、トラックの荷台をステージにして踊る若い女性2人。

「若さのエネルギー」は感じたが、物語の解りづらさが致命的だった。
また観たら、よく分かるかもしれないが、一度観ただけでは、残念としか言えない。

ただ、繰り返し観れば、良い映画なのかもしれないので、また機会を作って観たいと思う。
遜

遜の感想・評価

2.0
主人公のキャスティングが素晴らしいと思ったけど、あとは正直何が何だかよく分からない映画だった。観客に不親切...
一つ一つの色味や構図は素晴らしかったが、それだったらエドワード・ヤンを観てるほうが良い。でもなんか、その一つ一つのぼんやり感が絶妙なんだよな、それだけなんだけど。なんだろうこれ...
eddiecoyle

eddiecoyleの感想・評価

3.5
コミュニティを取り囲む壁が印象的に撮られている。
イシ

イシの感想・評価

-
拙者にはエドワード・ヤンとジャ・ジャンクーのカット割りの違いなどわかるはずもございませぬ。
最新鋭のファッションに身を包んだ劇団員の息子に、文革世代の父親はそんな格好で農作業ができるかと叱責する。息子は俺は文化に従事していると言い捨て、外国映画を観に行く。世代間ギャップ。壁に中国語で馬克思(マルクス)って書いてある。ジンギスカンやテレサ・テンなど、ラジオから流れてくる時代を彩ったBGM。若者たちはその音楽に合わせて髪を振り乱し踊り狂う。パーマを巻き、タバコを覚える女たち。彼女を幻滅させ、別れもなく逃げられてしまった男は酔いつぶれ、玄関前にレンガを積み上げるという奇行に走る。変わりゆく社会を生きる若者たちの青春。ストリングスがメインの主題歌に心が震える。長編劇映画二作目でこれってやばすぎる。凄すぎる。


追記
3時間13分のディレクターズカット版をまだ観ていない。惜
李香卵

李香卵の感想・評価

4.8
構成面に於いてテオ・アンゲロプロス監督の『旅芸人の記録』やホウ・シャオシェン監督の『非情城市』などが念頭にあると思うんだけどジャ・ジャンクーの作品はそれらのロード・ムービーとは何かが違う。キャラクターがうらぶらていてどこか今風。如何にも芸術映画っぽい作為性がなくてちょっと一昔のださい邦画のような雰囲気がある。

その泥臭さと劇団に所属する若者達の人間性剥き出しなところに自分は凄くシンパシーを感じる。虚無的なのに熱い。そこが良い。
誰かが必ず作らなければならなかった、当時生きていたみんなのための映画だ。‬
‪あそこに出てくる彼ら彼女らが、何に翻弄され、どういった事を追い求めたのか、思い巡らすほどに身近に思えて、消え去った過去は戻らない事を確かめるのである。‬
山

山の感想・評価

4.0
11年を辿る、4人の葛藤と行為
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