あんこ

ミレニアム・マンボ 4Kレストア版のあんこのレビュー・感想・評価

2.2
新世紀を迎えたばかりの台湾。
ビッキーは高校の頃から付き合っていたハオと同棲していたが、無職な上に異常なほど束縛するハオに嫌気がさしていた。
そんな折、生活のために始めたホステスの仕事でヤクザのガオと知り合う。ビッキーは次第に彼に惹かれていき、ついにはハオを捨ててガオの部屋に転がり込む…という話。

オープニングのビッキーの長回しが印象的…というよりそれしか記憶に残らない映画だった。
評価は高いけど私には全く刺さらず…残念。

ストーリーがほとんどなくて、ビッキーがハオと喧嘩したり、あっちの男に行ったりこっちの男に行ったり…してるだけ。セリフが少ないのは良いとしても、その数少ないセリフにも、所々に挟まるモノローグにも惹かれるものがなかった。

もしかしたら監督はビッキーの物語を描きたかったのではなく、ビッキーやその周りの人たちを通して “ミレニアム” という時期(時代?)を切り取りたかったのかもしれない、と思う。
そう考えれば、あの頃の若者たちってこんな感じだったのかも…と思わないでもない。

でも。
やっぱり私は物語を楽しみたくて、そういう点では…正直退屈だった。

ほかのレビューにもあるように、ビッキー役のスー・チーはとてもキレイだったし、確かに映像も美しい。
あんこ

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