しゅん

骨のしゅんのレビュー・感想・評価

(1997年製作の映画)
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ペドロ・コスタ90年代の三作を一日で観ると、スタイルをどんどん変容させていることがあからさまになってドキドキする。

この映画はとにかく煙草の映画で、一体全部で何本吸っていたのかわからないくらい吸ってる。禁煙だと言われても病院の中で吸ってる。驚くべきことに、『血』と『溶岩の家』では煙草を吸うシーンは皆無だった。この差は何だろう。ロングショットで撮っても画面が狭く感じられるのも不思議だった。
『ヴァンダの部屋』との近さは少なからず感じるけれど、この段階ではフィクションの形式を無視していないし、カメラの移動も少なからず目立つ。街を右側へ歩いてくく男の長回しが印象的。
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