永瀬正敏が入ってる時の箱男の俊敏さが面白かった。
特に商店街で人混みを華麗にすり抜けるシーン。
同じ安部公房原作の『砂の女』は私的には笑いどころがなかったのでこっちの方が断然好き。
ただ、終始何を見せられてるんだ感はこっちの方が強いかも…
まあ石井岳龍監督の作品自体が毎回そうなんだけど。
奇妙な映画ながら、あのオチも相まって映画館で観てよかった。
客席の演出は蛇足にも思ったけれど、あれくらいやらないと伝わらない人がいるということを想定して丁寧にしたのかも…
他のシーンは伝えたいっていう気持ちをあまり感じなかったので、よっぽど伝えたかったんだろうと思う。
妙なことに巻き込まれる感じが濱マイクを思わせて、私が見たい永瀬正敏って感じがした。
それにしても永瀬正敏は本当に雰囲気の良い俳優だ…
独特な色気もあるし、他の人には出せない雰囲気を持っている。
あと毛量がすごい。
ご本人はインタビューでよく猫の話をしているのを見かけるので、誰か永瀬正敏で猫映画1本撮ってほしい。
猫が相棒の探偵とか。