こないだ見た『チャイルド44』と同じくアンドレイ・チカチーロがモデル。リドリー・スコットが絡んでるだけあって『チャイルド〜』もまぁまぁ面白かったけど、これに比べたら圧倒的に手ぬるく見える。たとえるなら、同じ野球漫画でも『巨人の星』と『タッチ』くらいの違い。
「ゾンビ映画はゾンビではなく人を描いている」という名言を借りれば、シリアルキラー映画も、シリアルキラーではなく人を描いている。大事なのは殺人犯を捕まえることよりも筋書きを守ること、というのがよくわかる。こんな映画、ロシアで作っていいんだね、と思った。
ラスト15分を迎えるまでは★5だった。どうもこのラストは納得いかない。西側諸国のドンデン返し映画に毒されてしまったのだろうか。ジャケットの「36人を殺害した犯人は、まだ捕まっていないー」というのが最大のネタバレ。そのまま静かに終わってほしかったよ。