ベビーパウダー山崎

アビゲイルのベビーパウダー山崎のネタバレレビュー・内容・結末

アビゲイル(2024年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

その少女が実は吸血鬼でしたとか、今さら驚かないし、宣伝も隠そうともしていないし、じゃあこの序盤の誘拐劇からの「フリ」はなんのために存在しているんだろうという気がするし、正体が明かされたあとにも、ホラーなのかサスペンスなのかコメディなのかはフラフラと曖昧で、別に作り手も特定のジャンルにこだわりがあるわけでもなさそうだし、結局はその場その場の「オモシロ」を求めているだけの軽薄でどうでもいい映画だった。
もうすでに主役級のキャスリン・ニュートンがこの手の映画で三番手の役柄を受け入れていたのはちょっとビックリした。大量の血みどろと死体の山は良かったので+0.5。
それにしても、化け物少女と子持ちの女性が共闘して「男」を叩きのめすラストは今の時代に寄り添いすぎて(展開として安易すぎて)萎えた。人間に恩情をかける吸血鬼なんて見たくないわけですよ、善人だろうが悪人だろうが皆殺しにするべきだし、これは凶暴さの敗北。