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ポビーとディンガンの4423のレビュー・感想・評価

ポビーとディンガン(2005年製作の映画)
5.0
オパールの採掘地であるオーストラリアの田舎町を舞台にした空想癖(イマジナリーフレンド)のある少女とその家族の物語。

妹のために存在しうるはずがないイマジナリーフレンド、ポビーとディンガンを必死に探す兄・アシュモルの姿が本当に健気。

このアシュモル君がなかなかに出来た子で、昔の恋人と共に写った写真をぼんやりと眺めるママに対し、「こいつは良いやつじゃないよ。ぼくはアシュモル・サイドボトムじゃなくて良かった。パパはイマイチ冴えないけど、オパールを必ず堀り当てるよ」と言い切れる純粋さが眩しいったら。

そんなオパール掘りに夢中だが、いつまでたってもうだつの上がらないパパと美人なママも好きだ。それを演じるヴィンス・コロシモとジャクリーン・マッケンジーの演技も本当に素晴らしい。オーストラリアには熟練した役者がたくさんいるのだと改めて気付かされた次第である。

ちなみにオパールの石言葉は希望、無邪気、潔白。

私にはそれぞれの想いとこれらの言葉が重なって仕方がない。原題のオパールドリームとはなんとウィリアムソン一家に相応しい言葉なのだろうか。
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