♯106(2025年)人間の尊厳とは
舞台は韓国ソウルと南海
主人公は60年ぶりに故郷南海に戻り幼馴染で嫁の母親のグムスンの家に身を寄せるウンシム。
酒蔵を経営するかつての恋人テホ再会し、青春時代の記憶を辿るヒューマンドラマ。
ソウルで孤独に暮らしていた彼女は、再び“宝島”と呼ばれる故郷で心を通わせるスローライフを過ごすが、16歳の頃に起きた出来事が彼女の人生を大きく変えていたことが明かされる。過去と向き合いながら、ある決断をする単館上映の韓流映画です。
◆良い点/注目ポイント
・登場人物が80歳以上のキャストだらけでそれぞれ持病を抱えて問題も抱えててなかなか身体が重くなる作品。
・リゾート開発反対デモの打ち上げ会場でカラオケに興じる老人たち。人生の幸福度かなり高めです。私も職業柄同業者の組合会議の後の懇親会や、商店会の会合に行くのでこういう行事は日本も韓国も同じだなと思いました。
・ウンシムの家の庭にあるアイランド式の縁側は靴も脱げるし、お膳も置けるしなかなか優秀なアウトドアグッズ。
◆改善点
・無し。
◆総括
・邦題の『最後のピクニック』
これはニコラス・ケイジの『デビルクエスト』と肩を並べるネタバレ邦題。
韓国国内で35万人劇場に動員したという、多いのか少ないのかよくわからないキャッチコピーが刺さりました。
『全韓が泣いた』というには小規模な感じがするので正直で良いと思います。
老後の過ごし方を考えるきっかけになりました。
-2025年106本目-