mh

Zのmhのネタバレレビュー・内容・結末

Z(1969年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ギリシャで起こった政治家の暗殺を題材にしたポリティカルサスペンス。
コスタガヴラスの出世作にして最高傑作というので、ハードル上げまくりで見たんだけど、そのハードルの二倍すごい。
荒削りなカット代わりと、ハイテンポな展開が独特なリズムを刻んでる。
急に過去回想に突入するけど話はわかりやすい。
徐々に真相に近づいていくのが気持ちいい。
予審判事のジャン=ルイ・トランティニャンかっこいいにゃん。「暗殺じゃなく事故です」といちいち訂正してた判事が、いつの間にか「暗殺」と口にしてて、それを速記者に確認されるのめちゃかっけー。
本編はあくまでスカッと爽やかな勧善懲悪エンターテイメントなんだけど、スライドベースの後日談で、気持ちいいくらいにひっくり返してくれる。
ギリシャって、テオアゲロプロスのイメージしかなくて共産党支配だと思い込んでたんだけど、軍事政権の独裁だったのか。えじゃあテオアゲロプロスのあの作風なんなん?(この映画には関係ないこと)
なんでこんな面白い映画が視聴困難になってんだろうな。
いやーすごかった!
mh

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