面白かった!
かなり好きなタイプの映画だった。
「青い春」のような胸の苦しさと未来がないからこその愛しさがあった。
この映画はもうずっと気になってたけど右翼とかナショナリストとかそういうのがちょっと怖くて中々観れずにいた。だけど実際にふたを開けてみれば物騒なキーワードに彩られただけで中身は大人手前の青年達のぼんやりした友情と日常と終わりの物語だった。
どこにでも行けそうな男の子達が世界は俺たちのもんだって顔してたのに結局大人達や世界に振り回されてズルズルと死んでいく、そういう話が大好きなので堪らなかった。馬鹿で悲しい、寂しい、切ない。
美しいシーンがたくさんあったし音楽もとにかくいかしてて全てが素晴らしい。
山口の思想には全く賛成できないけど、そんなでかいこといってるわりには子供だしおろおろしてて寂しそうな彼の大きな瞳が印象的だった。
日本じゃなくて渋谷を守りたかったんでしょ。かわいいね。そんな大事にしちゃって。