久し振りに再見しましたが良い作品でした。
この作品を初めて観たのは何年前になるのだろう。私はその時滝田監督の事を知りませんでした。『おくりびと』で注目を浴びた滝田監督をその時初めて認識した物でした。
そして今日のこの作品の鑑賞にて、本作も滝田監督の作品と云う事を知りました。
妻と娘がバスの事故に遭う。妻は死亡し娘は助かる。しかし意識の戻った娘の心に妻の心が宿って夫が驚く現実になる。
そこから娘の身体に妻の精神が宿った女性と男の奇妙な生活が始まるのだった・・・。
１９９９年の製作だから以前に観たのは１０年近く前になるのでしょう。大方のあらすじはしっかり記憶していましたが、ラスト・シーンは意外に感じました。
原作者の東野圭吾さんと主演の広末涼子さんがこの作品で注目を浴びた事になるそうですね。今はすっかり女性として成長された広末さんの少女から脱しきれていない姿も新鮮に映りました。
それにしても切ない話です。心は妻として接しても身体は娘。そんな状況でＳ〇Ｘなんて許される物では無い。そして娘として成長する女性が恋をする。妻として接する時間が永遠に続かない。切ない事ばかりです。しかし作品としては家族の想いを暖かく描いた微笑ましい世界に描いています。
