氷雨水葵

ツイスターズの氷雨水葵のレビュー・感想・評価

ツイスターズ(2024年製作の映画)
4.6
2024年43作目

恋も竜巻も’’追え’’ってな(ややネタバレあるかも)

◆あらすじ
NYで、自然災害による被害を未然に防ぐ方法を模索していた気象学のスペシャリスト、ケイト。

そんなとき、故郷のオクラホマで竜巻が連続発生していることを知る。

友人のハビとともにオクラホマに向かうが、ケイトはそこで竜巻YouTuberのタイラーと出会う―――。

◆感想
映画の日に鑑賞してきました!なんで木曜日公開?と思ったけど、そういうことやった。

最後まで観た感想としては、めちゃくちゃ面白かったです!!(小並感)とにかく迫力満点!正直、人間ドラマ&ロマンス多めやったらテンション下がるなと思っていたけど、そこはやっぱ製作陣がしっかりストーリー作ってるから1~2割ほど。その分、序盤からとんでもスケールのディザスタームービーやったwwEF5(改良版藤田スケール)の迫力がもう…ね。ヤバかった。4DXで観てるわけでもないのに、強風や豪雨をこの身に受けてる感じがして、そうそうこういうの観たかったんよ!!とにっこり。これは大スクリーンで観るべき映画。

ケイトを演じたデイジー・エドガー・ジョーンズは『ザリガニの鳴くところ』以来だったけど、演技めっちゃよかった!!気象学のスペシャリストらしく知的な雰囲気が良い。そして、一応恋のお相手であるタイラーには、個人的には『マーヴェリック』以来のグレン・パウエルを起用。一見、チャラいYouTuberやけど気象に詳しいっていうギャップがよかったな。ケイトも気象オタクみたいな感じやし、竜巻発生前の雲を見ていろいろ話しているシーンは、オタク同士ならではの会話やな~とここでもニコニコしてしまった(笑)しかも’’追う’’のに必死になるのがタイラーのほうっていうのが良い。てことは、ケイトは一種の竜巻みたいな女性ってことか…ww
こいついけ好かんやつやな→めっちゃええ人やん!?!なキャラやらせたらNo.1かもグレン・パウエル。
正直、ロマンス要素いるか?と思ってたけど、わりとずっと人間が竜巻に翻弄されているシーンが多いので許せた。あと、主演二人の魅力を活かしたキャラ設定だったのが高評価。だから、たとえ2割弱のロマンスさえ心中穏やかに観れたわ。

見どころは、序盤のとんでも竜巻シーンのほか、ケイトがタイラーを出し抜いて竜巻を追うシーンかな。あとは火柱竜巻!!あのシーンはもう、目の前でバックドラフト現象が起こったくらいの火の勢いで(語彙力どこ)、迫ってくる火が生き物みたいやった。そして、クライマックスの竜巻を消滅させよう計画(私が勝手に考えた)がとにかく圧巻。町は壊滅寸前、避難先も危険で、けど巨大竜巻は迫ってくるというところで、じゃあ人間はどう’’乗りこなす’’か、あるいは’’手なずけるか’’みたいな、タイラーとケイトのそれぞれの思想というか目標みたいなのがちゃんと描かれていて面白かった。最後、竜巻に立ち向かっていくケイトめっちゃかっこよかった!!!

そして、エンドロール前も見どころのひとつ!1週間の竜巻チェイス生活を終えたケイトがニューヨークに帰るというとき、このときのタイラーをぜひ観てほしい!!笑いあり、きゅんありなラストでした!

なんか、製作総指揮にスピルバーグがいる安心感すごい。竜巻も友情も恋も、一切余計なシーンがなく間延びしてるなと思うことがなかった。人間ドラマも必要最低限で、ちゃんとディザスタームービーらしく竜巻見て見てキャンペーンだったわ。B級だったらどうしようと思ってたけど杞憂でした(笑)

外は酷暑やけど、映画館のなかはいろんな意味で涼しくて快適だぞみんな。
氷雨水葵

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