玉木宏の役作りに脱帽!一方でいくらでも面白くなりそうな原作の設定から残念なぐらい無能な警察の描き方に没入できず。傑作になり損ねた脚本の浅さに限界を感じた。
私flumpoolの“MW〜Mr.&Mrs.ピカレスク”って曲が大好きで、カラオケで選曲すると確かDAMだとこの映画の映像が流れるんです。もう気になってかれこれ10年ぐらい。気になりながらもなぜ観てないのかって話なんですけど、U-NEXT配信されているのでやっと鑑賞しました。
いやいや、警察が無能すぎる。序盤の誘拐劇の石橋凌がね。熱演はしてたんだけど、そんなに手玉に取られる?みたいな。
しかも撮影が結構きつい。サスペンス的な内容なのに、なんだかカメラワークがドドーン!みたいなアップの多用で失笑。ONE PIECEのババン!みたいな。
手塚治虫の原作は読んだことないんですけどね、もう玉木宏だけが救いでした。
彼の演じる結城美智雄は悪役として際立っていました。しかも玉木宏ファンだったらきっと眉唾ものな七変化。場面が変わるたびに見た目が全然違うんです。
山田孝之の賀来も良かったんですけど、玉木宏の存在感に負けてしまってたかな。
これ連続ドラマだったらもっと作り込めただろうなぁと少し残念な気持ちになりました。
比較するべきかわかりませんが、ある意味『砂の器』的な作品なのかなと。
もっと結城と賀来のバックグラウンドを巧みに見せていれば、もっと作品に入り込めたのになぁと。
傑作になるべくして傑作になり損ねた作品に感じました。
やはりflumpoolのエンディングは最高でした。
※2020年自宅鑑賞139本目