ベべべっち

心の旅路のベべべっちのレビュー・感想・評価

心の旅路(1942年製作の映画)
4.3
早く思い出して😭

記憶を失った男のラブストーリー。
クラシック映画は普段ほぼサスペンス系しか観ないけど、たまにはこういうのも良いなと思わされた。

物語は記憶喪失の男が精神病院から抜け出すところから始まる。
自分の名前も住んでいた家すらわからないので、行く宛てもなく町を彷徨う。
その挙動不審さから精神病院の患者だとバレて通報されそうになったところを、通りがかった女性(ポーラ)に助けられる。
二人はそのまま恋に落ち結婚して子を設けるが、幸せな日々は長くは続かない。
ある事故をきっかけに、男(スミシイ=チャールズ)は再び記憶を失ってしまうのだった。

残酷だったのが、二回目の記憶を失った時に最初の記憶喪失以前の記憶が戻ったということ。
元々の記憶が戻ると同時に、新たに培った記憶が消えてしまう。
つまり、奥さんと出会ったことそのものがなかったことに…。

中盤からは「切ねぇ…」連発必至の展開。
忘れられてしまった奥さんに感情移入しまくり。
主人公には「早く思い出せバカ…」としか声の掛けようがない。

ひたすらもどかしい気持ちにさせられながら、時間だけがただ過ぎていく。

最後は久々にウルっときた。
(あくまでウルっと😢)

物語の鍵を握るのはホントに鍵。