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心の旅路のcのレビュー・感想・評価

心の旅路(1942年製作の映画)
3.4
綺麗な愛の物語

戦争で記憶喪失になり、精神病院を抜け出したスミシーは、面倒を見てくれたポーラと結婚するも3年後にまた事故により記憶喪失になる。
そして、ポーラと過ごした3年間の記憶を全て無くしてしまう。

スミシーは、元々の生活チャールズに戻り実業家として新たに生活を始め、姪のキティと婚約までする。
その間もポーラはスミシーをずっと探し続け、いつか思い出してくれるのではと待ち続ける日々、しかも何年も何年も。。。

この映画に出てくるキティもポーラも私の好きなタイプの女性像でした。
キティはチャールズにゾッコンで婚約までするのですが、
チャールズには失われた記憶の日々に、何か大切な物があったに違いない
、彼の他人の様な一瞬の表情で悟ります。
このキティの悟ってしまった時の表情の変化が素晴らしく、その後も潔い。

ポーラはチャールズの秘書として雇われ、キティとの事も悲しみながら静観しているだけ。
はっきり言って、もどかしいし、ポーラ全て打ち明ければいいのにーと
思いますが、自分の苦しみを相手にぶつけ混乱させるよりも、
静かに時を待つ・・・
2人の女性の美しい愛し方が素敵。


この映画が元になってるのか、似た様なドラマを観たことがあります。
その作品では、記憶喪失中に知り合った若い女性が、
彼が既婚者であったと気づくも、彼を長年探し続けている奥さんの元に帰したくないがために、妊娠。
記憶のもどった彼ですが、元の妻と2人で泣く泣く別れる決断をするというお話で、悲しく号泣しました。

でもこの映画からは美しい愛の感動しかありませんでした。。
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