ざわさん

理由なき反抗のざわさんのレビュー・感想・評価

理由なき反抗(1955年製作の映画)
2.8
2021年 37本目

ジェームズ・ディーンが出演した、たった三作品の内の一作だと思えば貴重な映画なんだろうけど、映画単体として見れば、かなりお粗末な場面が連続する。登場人物の心情と行動が合致してなさすぎて、何もかもが支離滅裂。起承転結の「承」がドンと盛り上がっただけに、そこからの展開が盛り下がる一方で、正直ジェームズ・ディーンがカッコいいなぁとしか思わなかった。
嫌なやつとはいえ、同級生が死んだ。ショックでもう立ち直れない。と思いきや、次の場面ではデートをニコニコしながら楽しんでいるのはどうしても解せない。あの少年も、あそこまで自暴自棄になって立て篭もる明確な理由がなさすぎる。あのオチを付けるために暴走させたみたいな。全然魅力ないし。
個人的に初ジェームズ・ディーン作品を鑑賞したし、24歳で亡くなった伝説の俳優ということでかなりワクワクしていたんだけどね。『ジャイアンツ』も『エデンの東』もちゃんと見るけども。一昨年グリフィス天文台に行った時に、この映画で彼が触ってた手すりと同じところで写真を撮ったから、実質握手したようなもの。
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