祝・公開 舞台挨拶
井上俊之(アニメーター)
MC:高瀬康司(アニメーション研究者)
原作のタッチに忠実でアニメーションとしての動きを出すことでさらに原作の良さが伝わる作品だった。
藤野と京本の声もイメージにあっていた。
井上さんはジブリ出身の『AKIRA』の冒頭の鉄男のバイクシーンなど、数々の有名作品を手がけたカリスマアニメーター
上映後のトークで、また観直したくなる内容だった。
本作は原画とCGが混在しているが、原作の手描きの持ち味を出すために原画動画を多用している。
押山監督、井上さん、もう1人のアニーメーターで原画を担当し、終盤になるにつれ監督のこだわりで描き込みが細かくなっているそう。
監督は製作の終盤で1週間に1,000枚描きあげたそう。
現在のアニメーション業界では一ヶ月に300枚描けるか、くらいの目安なので尋常じゃない熱量。
藤野と京本が出会うシーンを井上さんが担当。
その後の帰路の雨のシーンは押野監督が担当。
冒頭の藤野が漫画を描くシーンの夜空からの町並みはよく目を凝らすとかなり描き込まれているそう。
原画の担当は、押野監督50%、井上さん25%、もう1人の方25%くらい。