国家権力

ルックバックの国家権力のレビュー・感想・評価

ルックバック(2024年製作の映画)
4.7
学級新聞の4コマ漫画を担当しており「絵が上手い」と持て囃されていた藤野。
そこに圧倒的画力を持つ、不登校の京本が4コマに参入し、打ちのめされた藤野は対抗心を燃やし絵にのめり込むようになる。という話。

ジャンプ+で唐突に無料公開された傑作漫画のアニメ映画化。

映画化の報せを聞いた時「尺足りなくない?」と思ったがやっぱ短編だった。
その上、特別上映1700円均一割引適応外という『大室家』などのパティーンに眉を顰める。

公開当時は何回か読み返したけど、3年も経てばだいぶ内容忘れてた。

藤野と京本の関係は、乙野四方字著『ミウ -skeleton in the closet-』の千弦と美夢の関係に似ている。そちらも好物なので嫌いなわけがない。

『ルックバック』の持つ力に突き動かされた一流クリエイターが、本気で自分の持てる最大の技術で体現した作品という印象。
映画としては短いながらも、過不足無く満足度は長さ的に3倍ある『RRR』にも引け劣りない。

スケッチブックに鉛筆を走らせる音や液タブをタッチペンを叩きつける音がたまらない。
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