沢田

ルックバックの沢田のレビュー・感想・評価

ルックバック(2024年製作の映画)
4.4
ーーーー描き続ける。

慢心や挫折、没頭する楽しみ、見せつけられる格差、悔しい気持ち。
人はいつ死ぬかわからない。突然に夢だけでなく命を奪われる可能性もある。
その足跡は私や、身近な誰かがなぞった足跡かもしれないという気持ちをずっと持って観ていました。

読切漫画ルックバックの、アニメへの再現度、落とし込みがあまりにも忠実で的確にハマっていて感動してしまった。特に4コマの再現とか変顔?の表情とか良かったなー。

ルックバック。
背中を見て。
サイン入りの半纏。
振り返る楽しかった日々。
タイトルがあまりにも全てを背負っていで良すぎる…

全てが楽しくて苦しくて正しくて間違って輝いていた記憶を残しておきたいね。忘れたくないね。

現実ではないと分かっているからこそ、分岐のif世界線が苦しかったな…。
後悔先にたたず。でもそれはきっと間違いじゃないよって言ってあげたい。かなしい。
京アニ事件をみんなが知っているからこそ、私たち人たちの心をより深く抉りにくるんだね…。

観終わってから入った映画館の女子トイレは、みんな泣き腫らした目で化粧直しをしていた。

沢田

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