エル

ルックバックのエルのネタバレレビュー・内容・結末

ルックバック(2024年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしい映像化。
冒頭の藤野ちゃんの背中が映った時からもう涙が止まらなかった。でも序盤から泣きじゃくる人がいたら隣の人は気が散ってしまうだろうと思い涙を拭わずこぼれたままにした。
アニメーションや色彩のタッチが、上手く言葉に出来ないけど繊細かつ独特で他の作品では味わえない感覚。そして主演ふたりの声がとてもとてもよくて、総合的に唯一無二のアニメになってた。京本ちゃんの訛りと仕草が可愛らしい。「え~!見たい見たい見たい!」

最後は無力感による悲しさと励ましてくれる温かさ、両方を感じた。分岐した展開は京本ちゃんからのメッセージか、あるいは藤野ちゃんが作り出したフィクションか。あの四コマはどちらが描いたものだろうか…。
どちらにせよあの二人は出会わなくても描き続けるが出会ったことでお互い背中を見て影響し合ってたんだね。「何で描いてるの?」のあとにいつも二人が並んでる。意味無いなんて言わないで…。

二人の感情の動き全てに共鳴してなんかずっと泣いてた。これから先もずっとこの作品を胸に抱いて大切にしていきたいなって、そう思わせてくれた作品。
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