このレビューはネタバレを含みます
読後感という言葉を映画バージョンで言い換えたいと思ってググってみたけれど、特に無いらしい(「後味」と言うと「苦い」に直結してしまうのはバイアス?)
とにかく、尾を引く映画が好き。
原作漫画の無料部分を読んで心を鷲掴みにされた状態で映画を観た。冒頭シーンから期待以上に素晴らしいアニメーションだった(上映前の予告のアニメはぬるぬる動きすぎて気持ち悪かった)
青春物だと思い込んで観ていたから、内容が余計に重く感じた。「わたしのせいじゃん」って藤野が言ったとき、「そんなことないよ〜そんなことないよ〜」って声を出しそうになったくらいゴリゴリに感情移入した。正面から死が描かれていて心配になるほどだったけど、似たような経験をした方がこの映画をみたらどんな捉え方になるんだろう。深い共感はお守りになり得るのかな。
4コマの「背中を見て」は、京本ではなく藤野が夢想して描いたものだ!と思った。でも、京本もギャグの4コマを実は描いていて、それを初めて見て驚いた藤野の心境に変化があったのかもしれない。(ラストに照明が消えるまでの一連の印象が強くて、どうしても意味を読み取ろうとしてしまう)
突っ込みどころがひとつ。
藤野の4コマが天才すぎ!急にやめたら友達からまた描いて〜って言われたり、家族からの応援も絶対あるだろう!ってレベルで面白かった。
映画に関係ないけど、チェンソーマンにも興味が湧いて1部を一気読みしたら命が軽くて、落差が激しすぎた。