めまいのすばるのレビュー・感想・評価

これはすごく怖い映画だ。下手をすると今まで見たなかでも有数の怖さかもしれない。それがホラー映画でもスプラッター映画でもないのだか、ヒッチコックがいかに才能豊かだったかがわかるというもの。自分ではないものになるということ、罪を背負うということ、過去に囚われるということ、その恐ろしさが鮮烈な映像と恐怖を掻き立てる音楽で表現されている。あっけなさ過ぎる幕引きがかえって後を引く。