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殿さま弥次喜多のmingoのレビュー・感想・評価

殿さま弥次喜多(1960年製作の映画)
3.9
全盛期の錦之助は雷蔵さえ凌駕する熱演の素晴らしさでそれだけで傑作認定したいところではある。
八代将軍の候補に選ばれた中村錦之助と中村賀津雄は退屈な殿さまはご勘弁と逃げ出し江戸に向かうのだが、美空ひばりや大河内伝次郎までも入り乱れて大混乱の痛快日本版ローマの休日。
マキノ雅弘の助監をしてた沢島とだけあってもう怒涛という言葉さえ置いてけぼり超絶スピードの中にロマンスあり歌ありチャンバラありと観るのも大忙し。美空ひばりのスター感はまぁ置いといて丘さとみが兎に角キューティクル。
馬に跨って田舎道を疾走していくシーンはフォードの「駅馬車」そのものだし、何よりラストの弥次喜多イチャコラには思わず両手で顔を覆い指の間から覗いて観てしまうくらいには恥ずかしくなる。エロくないのにエロい錦之助賀津雄両コンビの力量を魅せつけられた。
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