糸レベルまで目を細めたら和製トップガンに見えなくもない変な映画。
はっきりとは書かれないけど、航空自衛隊が全面協力している。その結果、最新鋭のジェット戦闘機F-86D セイバーの編隊がスクリーン狭しと暴れ回る航空機マニア垂涎の内容になっている。
公的機関が協力するとなると、変なことやれなくなるのはどこの国にも共通してるようで、
・いいやつばかりの部隊。
・墜落の原因をはっきりさせることができず、謎の墜落のままで話が進む。
・基本、航空自衛隊ageの内容。
こうなってしまったのも仕方ないこと。
第101飛行隊の発足が1958年8月1日で、この映画の公開が1957年12月15日になってるのは、どういうことなんだろうね。
来年、発足予定の航空隊が、国民にどんな反応を与えるのかを確認するための観測気球がこの映画だったという可能性もあるのかな?
ググって出てくる資料だけだと、そのあたりのことまでわからんかった。
・カラー映画の初期すぎて色味がおかしくなってる。
・まだまだキャラが確立してない高倉健。
・現代劇にキャスティングされるのは珍しい月形龍之介。
などなど、ストーリー以外も楽しめた。
そういえば「トコリの橋(1954)」もジェット戦闘機だったよなぁと思ったけど、あちらはF9F パンサーという艦上戦闘機とのこと。