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ミニオンの月世界のtetsuのレビュー・感想・評価

ミニオンの月世界(2024年製作の映画)
3.5
"怪盗グルー"シリーズの誕生から14年。
ここにきて、まさかの初代悪役が主役となるスピンオフが作られたという試みに惹かれ、鑑賞。

宿敵・グルーに破れ、月泥棒に失敗したベクター。その結果、月にひとりぼっちとなった彼は地球への帰還を試みるが……(『FLY!/フライ!』同時上映作品。ソフト版の特典映像としても収録されている)。

もはや、"新参カモ一家の大移動"という本編以上に興味があり、こっちを目当てに見に行ったが、安定の面白さだった。

サイレント映画やカートゥーンアニメの様なドタバタ劇。

基本的には月からの脱出を目指すベクターのどんちゃん騒ぎなので、物語はほぼないに等しいが楽しい。

優雅に状況を楽しむミニオンたちと必死にあがくベクターの対比が面白く、「危機的な状況ほど楽観的にいこう」という
人生訓的な要素もあった。

また、偶然の一致なのだろうが『FLY!/フライ!』中盤でも、同様の教訓が示される場面があり、興味深かった。
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